「晴香ちゃん、これ世利ちゃんにプレゼントなの。気に入ってもらえるかわからないけど…可愛い服があったものだから…それと、これ少ないんだけど、世利ちゃんに何か買ってあげてね…」


「すみません、ありがとうございます…」


晴香は、笑顔で答えることはなかった。


自分の不注意でケガをしたなら、この姑は、自分を攻めたに違いない…さっき言われた言葉が胸に引っかかっていた。


息子が冷たい言葉をはくように、母親も晴香を傷つけてるなんて、気がつきもしてないのだろう…


気分が憂うつになっていた。


「あと、お母さん、世利ちゃんに背負わす、お餅ついてきたんですけど…」


「じゃあ、ちょっと背負わせてみましょうか」


晴香の母は、世利の小さな背中に、布を使って器用に一升餅を縛って机に支えて立たせてみた。