「晴香~もう休みなさい…指病んだら困るからね。明日、世利ちゃんの誕生日、笑顔でね」
「うん…頑張るからね。ありがとう憲吾。わがまま言って、ごめんなさい…」
「大丈夫だよ。寂しくなったら、いつでもいいから電話するんだよ」
「ありがとう…おやすみなさい」
「おやすみ…」
電話が切れてからも、晴香は憲吾のことを考えていた。
憲吾が困ること、悲しむことだけはしたくない。
憲吾を愛してるのに、祐輝に抱かれるのは、やっぱり間違っている。
祐輝とあたしは、紙切れ1枚でつながってる夫婦…世利のために、一緒にいるだけなんて、間違ってるのかもしれない…
あたしが幸せじゃないと、世利も幸せじゃないかも…
骨折した指を、反対の手で包み込むように布団の中に入れると、憲吾の声を聞いたせいか、落ち着いて眠りにつく晴香だった。
「うん…頑張るからね。ありがとう憲吾。わがまま言って、ごめんなさい…」
「大丈夫だよ。寂しくなったら、いつでもいいから電話するんだよ」
「ありがとう…おやすみなさい」
「おやすみ…」
電話が切れてからも、晴香は憲吾のことを考えていた。
憲吾が困ること、悲しむことだけはしたくない。
憲吾を愛してるのに、祐輝に抱かれるのは、やっぱり間違っている。
祐輝とあたしは、紙切れ1枚でつながってる夫婦…世利のために、一緒にいるだけなんて、間違ってるのかもしれない…
あたしが幸せじゃないと、世利も幸せじゃないかも…
骨折した指を、反対の手で包み込むように布団の中に入れると、憲吾の声を聞いたせいか、落ち着いて眠りにつく晴香だった。

