「晴香…もう寝なさい~二階に布団ひいてあるから、ゆっくり休みなさい。世利はママ見るから…」


「ありがとう…じゃあ寝るね。明日は頼みます…」


二階に行って、布団に入ると、急に憲吾のことを考えた…


憲吾に触れられた、頬の感触が、忘れられなく…携帯を手にすると、メールを打っていた。

憲吾に、今日はありがとう…


そう打ち掛けた時に、受信メールが入る。


憲吾!


開いてみると、メールなどほとんどしたことのない、祐輝からだった…


【晴香、指申し訳ない。明日は世利の誕生日で両親も行くので頼みます】


何を頼まれてるの?


あたしに隠せってこと?


見たくなかったメール…


愛情を感じない夫からのメール…


返信することなく、メールは削除された…