スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

「で、美雪の話しって?」


「いいの、今度にする~」


「また、筒井先輩と一緒に帰れることあったらいいな~美雪応援してくれる?」


「う…うん…」


一時の感情だと思っていた。


部活も違うし、先輩とは会う機会も少ない祥子には、自分より接触する時間が少ないと思っていた。


それから…


2週間ほどして、祥子は耳を疑うようなことを言ってきた。


「美雪~!聞いて!私筒井先輩に告白したの~返事…オッケーだって~やったぁ!」


嘘…


嘘でしょ。


祥子の彼氏が、憧れの寛之…なんて…


「おめでとう!良かったね…」


精一杯の嘘つきになった…


私が好きだったの~


言いたい気持ちをおさえて…


具合が悪いと部活を休み、帰って自分の部屋で声を出して泣いた。