晴香の携帯が鳴った。


祐輝から…


里美が晴香の携帯を取って出た。


「おはようございます。世利ちゃん大丈夫ですか?」


里美は冷たく言った。


「昨日はすみませんでした。世利は大丈夫。晴香の様子は?」


「明け方も病んで、薬飲ませたら、今少し落ち着いていますけど」


「迎えに行きたいんですけど…」


「祐輝さん、晴香の親このことまだ知らないんですよね。この状態なら家事無理だし、実家に行かせるってのはどうですか?」


「そのつもりでいます。世利を見るのも大変だし…明日、世利の誕生日もあって…」


「わかりました。私の彼氏も一緒にいるので、実家まで届けます。お昼前には行くので、祐輝さん世利ちゃん連れて、晴香の着替え持ってきてもらえます?」


「わかりました…よろしくお願いします」