スパイシーな彼~あなたとの甘く優しい瞬間

今日は皆仕事…


でも傷ついた晴香をそのままにして帰ることができない…


全員で里美の家に泊まることになった。


布団の数が少ないが、学生時代を思わせるように、そのまま横になってる状態だった。


ただ、憲吾は晴香の寝ているベッドのすぐ傍に横になっている。


里美も春樹も、その様子を見て、憲吾が本当に晴香を大切に…そして愛してると感じていた。


愛しあっているのに、一緒にいられない二人が、可哀想に思えていた。


明け方、晴香のうなる声で憲吾は目を覚ました。


「どうした?晴香…痛いの?」


「うん…痛い」


「待ってて。痛み止め飲もうな」


里美も気がついて、ビニールに氷を入れてくれている。


薬を飲ませて、氷を握らせると、憲吾は晴香の髪を優しくなでてくれていた。


「頑張れ晴香…もう少しの辛抱だよ」