「晴香の旦那って、前から暴力的なことしたの？」


春樹が聞くと


「こんなのは初めてだけど…でも…夫婦の関係を持とうと、無理矢理犯されたみたいには…」


春樹は一瞬憲吾の顔を見た。


憲吾は、知ってる…という感じで、首を縦にふった。


「ね～晴香、はっきり聞くけど、祐輝さんと上手くいってるの？」


「上手く…いくように努力はしてるけど…」


「じゃあね、もう一つ。憲吾にも聞きたいの。私も春樹も、誰かに言うようなことはしない…二人は男女の関係になっちゃったわけ？」


憲吾は晴香を気づかう気持ちなのか…晴香に目線を合わせると、晴香の様子を見た…


晴香はコクリとうなづく…


「春樹と里美が感じてる通りだよ…俺達は、親同士が仲良くて小さな頃は兄妹みたいに育った…晴香と風呂にも入っていたし、何もかも知ってるって思っていたんだ…でも、周囲の目もあって、自然に離れて行って、クラス会で再び晴香に再会したら、晴香は母親になっていて…俺は婚約解消した直後だった…晴香が幸せだったら、壊そうとなんて…」