腕をつかまれて、脱衣場に連れて行かれる。


世利が物音で起きないようにと思ったようだ。


「お願い…御飯支度も途中だし…」


嫌がる晴香を無視するように、服を脱がせた。


自分も脱ぐと、背中を押されるように風呂場に入る。


祐輝はボディーソープを手に取り、シャワーをだしながら、自分の体をせっかちに洗う。


湯船に入れられた晴香は、シャワーの水しぶきを浴びながら、これから起こるであろう…その事に恐怖を感じている。


洗い終わった祐輝が晴香の腕をつかみ、湯船から出すと、痛いくらいに荒々しく体に触れ、唇を重ねてきた。


好きな人だったらこんな行動も許されるのかもしれない…


でも、今の晴香には、強姦されてるような悲しい気持ちしかなかった。


痛みしか残らない夫婦の関係に、憲吾に触れられた昨日を思い出しながら、我慢するしかなかった。