「そうそう!桔平(キッペイ)くん、上手上手~」


12月。
発表会まで、あと1週間になった。

音楽をかけて小さい容器で作ったマラカスを振っているのは、的場(マトバ)先生。
藤沢(フジサワ)先生や柴田(シバタ)先生も、担当の子どもたちを膝に乗せて、タンバリンや鈴を鳴らしている。

私は…。
少し離れた場所でそれを見ながら、子どもたちが発表会で着る衣装に使う不織布を裁断している。