ようこそゲストさん
先生は、最近少しだけ不機嫌だ。
「先生?」
放課後の準備室。先生はずっと仕事をしていて私を見ない。
かといってここで帰ってしまえば、先生の不機嫌は、さらに加速する。
先生は私とは正反対だ。
「あの、なんでそんなに不機嫌なんですか?」
勇気を出して聞いてみた。先生はやっぱりなにも言わない。
段々自分でも呆れてきて、私は深く息を吐く。
「……もう、帰ります」
せっかく先生が呼んでくれたから、少しだけ喜んでいたのに。
なのに先生は、冷たいし不機嫌だ。
ドアに近づくと、待って、とでもいうように、後ろからドアを押さえられた。
「帰らないで」
先生は私を強く抱きしめる。
「ごめん、最近放置されてたから、拗ねてた」
たった一週間でそんなことを言われるとは思わず、先生の腕の中で困る。
「だから今日は、いっぱい甘やかしていい?」
先生が意地悪に笑ってたことを、私は知らない。
面白いw
そしてあっちゃん可哀想( >Д<;)