「おはよー、茜っ」 あの日から必要上に話しかけてくる楓矢。 「いい加減うざいから」 一人で過ごしていた私は、楓矢が話しかけてくるのを鬱陶しく感じていた。 「今日の茜も冷たいのー」 やっと話しかけるのをやめた楓矢はほかのクラスメイトと話し始めた。 その話の内容はほとんど私のこと。 あんな子に話しかけたら楓矢まで暗くなっちゃうよ、だってさ。 人にうつすほど暗いのか私は。