「なーに、照れてんのっ」

「照れてねーよっ、行くぞ」


当たり前のように
伸びてきた手

私も当たり前のように
差し出す


ぎゅっ


二人の手が重なった



「よし、行こっ」
「うんっ」


当たり前ってもの凄く
幸せなことなんだね

こんなにも幸せな日が
くるのが分かっていたら

きっとあんなに
苦しまなかったよね


でも苦しみを味わってから
だからもっと幸せを
感じられるんだとおもう