「……っ」


机においてた携帯の
ディスプレイを見て


なんか涙がでてきた


少し前までこれが定番で
毎日まってたんだよね


「優稀っ?」

「あーもしもーし」

「もしもーし、はは」




「なんかまだ信じられないんだよな」

「え?」

「俺、もう鈴に嫌われてっと思ってたから」

「な、わけないじゃんっ大好きだしっ」



電話でもあとから
恥ずかしくなった



「まぢ嬉しっす、鈴好きだよ」


真剣な声が私の耳だけに
届く


「優稀……愛してる」


愛してるだなんて
まだ言ったことなかった

でも好きだけじゃ
足りなくて

もうどおしようもないくらい
好きだから



「電話?」


開けっぱなしだった
ドアからお母さんが
顔をのぞかす


「あ、雪ちゃんばいばいっ」

適当な名前をゆって
切ってしまった

後で連絡したら大丈夫よね