もう離れない。




「前に鈴と俺が一緒にいるところ見たらしいんだ。まあ親父は名前を言うまでは「彼女か?」とかテンション上がってたけど
たまたまクラス名簿みたときに、鈴の名前みて目見開いてたけど

俺はなんの疑いもなく
「あ、俺の彼女だよ」
って言ったんだ」



目からは涙が止まらない

私の手を握る優稀の手も
震えているのがわかる


「そしたら親父が

「運命ってなんなんだ」

とかわけわかんねえこと
言い出して

まあ俺は気にしなかった。

親父もなんも言わなかったんだ

最初は………」