「鈴、優稀くんと別れたの?」

家に入るとお姉ちゃんが
走ってきて口にした

一番聞きたくなかった名前
なのに…


「別れたよ。」


なんで知ってるかは
気になったけど

それ以前にその話をしたくない


「はぁ…」


部屋に入るなりまたため息


ため息ついたって
何もかわらないのにな


優稀の存在は私にとって
もの凄くおっきかったんだな
あなたがいなくなっただけで
こんなにも変わるのだから。