教室で微妙な空気が
ながれる


「まだ鈴ちゃんが好きなわけ!?」


クラスで目立つ光ちゃんの
その声によって


「………」


「何も言えないってことは好きなんでしょ?はっきりしてよ!諦めれなくなるから!」


光ちゃんが優稀のこと
好きなのはうすうす気づいとた

優稀は黙ったまま何も言わない


嫌いっていえばいいのに
自分から振ったんだから
そういうことでしょ?

光ちゃんが可哀相だよ



「お前には関係ないから」


いつも優しい優稀の冷たい声

気まずい教室がよりいっそう
なんとも言えない空気になり


授業が始まるとともに
もとに戻っていった