「鈴ー」
「んー?」
日誌を書いてる私の前に
座っているゅぅが
話かけてくる
「優稀って呼んで?」
「………え、いいの?」
ゅぅはみんなにゅぅって
呼ばれてたから
てっきり嫌なんだと
「鈴だけに呼んでほしい」
「………………………ッ」
顔がだんだん赤くなる
「呼んで?」
いつもより積極的だな、
そんな目で言われたら
もう言うしかないじゃん
「ゆ、優稀っ!」
「鈴……」
二人の唇が重なった
「鈴、好きだよ…」
「私も」
好きな人に好きって
いってもらえて嬉しくて
いつもとちがう優稀に
気づけなかった
どこか寂しそうな目………
今考えたらわかるのに

