流那Side



あたしは吉澤さんを追って倉庫の裏にきた





吉澤さんは一人でドラム缶に座っていた







ザッ

あたしの足音に気付いた吉澤さんがこちらを向いた




「…何しにきたんだよ!?俺を…俺を笑いに来たのか!!?」



『そんな訳ないでしょ、ただ話しをしにきただけよ』




「帰れ!帰れよ!!!」





吉澤さんは叫ぶようにこれ以上近づくなと言うように言ってきた





『馬鹿ね…何にそんなに怯えてるのよ。何がそんなに怖いのよ』


「っっ!…………お前に何がわかる!俺の事がお前に何がわかんだよ!!?」


『わかる訳ないじゃない。あたしは神でも仏でもないんだから。それに…何も話していない吉澤さんの事がわかるはずないでしょ?』




「…お前もどうせその辺の女共と変わらないだろ!」


『その辺の臭い女と一緒にしないで貰える?』


「…」


『話してみなさいよ…あたしはあなたに何があったとしてもあなたから離れないから』




カチッ
シュボッ

フーッ



煙草とジッポを取りだし火を付けて一度吸ってから吉澤さんの隣にあったドラム缶を吉澤さんから少し離してそれに座った





「っ!…俺はっ!」





吉澤さんは自分のトラウマになった過去を話し始めた






流那SideEnd