すると、目の前にうずくまっている男の子がいます。
「どうしたんだろう」
心配になってその子に近づきました。
でも、この男の子はりんごを拾っているだけのようです。
「なぁんだ、りんごを拾っていたのね」
サラがそういうと、男の子はびっくりした様子でサラを見上げました。
「こんにちは。私、サラっていうの。あなたのお名前は?」
「ぼくは…」
男の子はなんだかもじもじしています。
サラは、男の子が口を開くのを待っています。
「…」
「え?」
何か言ったようですが、サラにはよく聞こえなかったようです。
「ごめんなさい。もう一度言ってくれる?」
「・・・」
「あ!」
男の子はいきなり立ち上がり、走って行ってしまいました。
「どうしたんだろう…」
どうやら、恥ずかしかったようですね。
「また会ったら、名前を聞こう!」
サラはまた歩き始めました。

