たわいもない内容のメールが続く。
 
好きな食べ物だとか、見たい映画だとか。
 
どうでもいいようなことばっかなのに、話題がつきることはない。
 
 
不思議だ。
 
今日初めてちゃんと話した子なんて思えないような。
不思議な感覚。
 
 
ずっと見てたからか?
ずっと見てたから、初めての感じがしないのかな?
 
 
美桜の言葉のひとつひとつが、俺の心を弾ませた。
 
 
 
・・・こんなに楽しい時間、けっこうひさびさな気がするな。
 
 
 
全部、忘れられる。
 
忘れちゃいけないし、たった一瞬忘れても意味はないけど。
 
それでも、俺は美桜の存在に救われていると思った。
 
 
俺の好きな女の子。