てかさ・・・
"一見クールで笑うとかわいい"って

誰かのタイプそのまんまじゃね?(笑)


ちらっと尚哉の顔を見たら

・・・やっぱり。

惚れた〜って顔してるよ、こいつ(笑)


「亜未ちゃん、よろしくね」

見とれて何も言わない尚哉より先に
亜未ちゃんとあいさつを交わした。

亜未ちゃんは「どおも」って言って
俺の顔をまじまじと見る。


なんか・・・
「こんな顔してたんだ」みたいな顔してない?

美桜、俺のこと亜未ちゃんに話たりしてんのかな。


だとしたらどんなこと?

俺のことどお思ってんのかな。

美桜は俺のこと、ちょっとでも好きって思ってくれてんのかな。


・・・だといいな。

ねえ亜未ちゃん。
美桜の気持ちを教えてよ。

美桜は・・・俺のこと好き?



言葉にできない疑問を抱きながら、俺は電車へと乗り込む。


今日は、1日美桜といっしょにいれんだ。

そお思ったら、自然と足取りは軽くなって。

そんな自分が恥ずかしくなる。


どきどきどきどき。

胸の高鳴りが、なんだか心地よい。


今日は・・・
俺の知らない美桜、いっぱい見つけられたらいいな。



電車に乗ってからも
尚哉は黙ったままで。

俺はいつもの尚哉と違いすぎて、おかしくて笑ってしまいそうだった。