午後7時。

数人の客しかいないコンビニの店内。

暇をもてあまし、レジに突っ立ってる私の前に黒い影が現れた。


「あの・・・」

声が聞こえて
私わ慌てて顔を上げる。

―お客さん?


そこに立っていたのは
金髪で、シャツのボタンを2つ開けた
ちょっとやんちゃそうな男の子だった。

同い年くらいかな?


その子は手に何も持っていないから
お客さんじゃないってわかった。


「・・・なにか?」


恐る恐る声をかけた。

こうゆうやんちゃっぽい子と話すのは慣れてなくて
ちょっと緊張。



その男の子が口にした言葉は
予想もしない言葉。


「・・・メアド、教えてくれない?」