「それってデートじゃん?」

亜未は目をきらきらさせて言った。

「デート・・・じゃないよっ」
・・・ね?


亜未は「ふ〜ん」って、納得してないような顔。

デートなのかな?

・・・
そお思うと、なんか恥ずかしくなる。

周ちゃんと・・・デート?


「・・・なに赤い顔してんの(笑)」

疑ってるような亜未の目が痛い。


亜未は中学ん時からの友達で、すっごい大事な親友なんだ。

高校2年の今年、中2以来の同じクラスになれて。
学校、すごい楽しいんだ。


「あ・・・亜未も海、いっしょに行こ〜よ」

ふと思い付いて亜未を誘ってみる。

だって・・・
"デート"って言葉聞いたら、意識しちゃうじゃん。

ふたりきり・・・なんてさ。


「そんなこと、あんたが勝手に決めていいの?」

あっ。
確かにそだよね(汗)

私、本当自分勝手だよね。
てか、ばか?(笑)


「じゃあ、今メールで聞いてみるっ♪」

今は昼休み。
たぶん、周ちゃんも同じに違いない。

・・・そういえば
こんな時間にメールするの初めてだな。

ちょっと緊張―・・・。

メールを打ちながら、ちらっと亜未の顔見たら
私の考えてること、全部わかってるような目。

付き合いが長いからか、亜未には全部ばれちゃってるような気がする。


・・・私が、周ちゃんのこと気になってることも。


「まあ確かに、その"周ちゃん"に会ってみたい気はするけどさ」って
思い出したように亜未が言うから

「でしょ?」って、ちょっと調子に乗っちゃった(笑)