「お疲れさまです」
 
 
今日は
学校終わって
病院行って
 
それからバイト。
 
 
家の近くの
ガソスタ。
 
 
 
油の臭いが体中にこびりついてしまう以外は
時給がよくて
いいバイトだ。
 
 
 
着替えて
裏口から外へ出ると
 
「・・・お疲れ様」
 
 
 
―これ
 
幻覚?
幻聴?
 
 
美桜が
 
寒空の下
震えながら
 
そこに
立っていた。