**** 担任の短い終礼が終わると、私は部活に向かう人や家に帰る人の間をぬって、 結構な早足で校舎裏へと向かった。 下駄箱で靴を履き替えると、校門へ向かう人たちとは逆の方向へ黙々と歩いて行く。 そして桜の木が見えると同時にその下にあるベンチを確認すると、 私は駆け足でベンチへと足をすすめた。 「おはよ。今日もお昼寝してたの?」 「みゃあぁー」 私が声をかけると、返事をするように鳴く。 ベンチにいたのは小さな黒猫。 ここ最近見かけるようになった小さなお客さん。