本当に気持ちよさそうに頬を緩めている先輩を、少し呆れながら見つめる。



「うん、そだよー」



先輩は悠長にそう答えると、ゴロンと膝の上で寝返った。



「……この体勢でですか?」



普通に話すときはまだしも、相談中もこの体勢。


…真面目に相談しているとは思いがたい。


「はぁ…」と小さく溜め息をつく。



何度も言うけど、

膝枕が嫌なわけじゃない。



“ただ”だ。



「……“好きな子”に誤解されますよ」