恋愛相談は校舎裏で

顔を赤くし、縮こまる今の先輩は、かっこいいとは程遠い。


いつもみたいにさらっと告白を断る先輩からは想像できないほど、顔が赤い。



「うわぁぁ……俺、恥ずかしー…」



先輩は俯きながら溜め息をつくとガシガシと乱暴に髪をかき乱した。



あーあ…ボサボサになっちゃった。



「先輩、髪ぐしゃぐしゃですよ」



そう言いながら、軽く手で髪を整える。



うん、これくらいかな。


私は自然な流れになったきれいな茶髪を満足げに見た。