恋愛相談は校舎裏で

そんなことを思いながら階段を上っていると、後ろから「三浦くん!」と呼ばれ、

俺はダンボールを落とさないように、ゆっくり振り返った。


そこには女の子が立っていて、学年は俺と同じ二年生。



「ん?なにー?」


「あっ…えっと…そのっ…」



誰だかわかんないけど、多分これは告白。

明るく笑いながらその子を見ると、みるみるうちに顔が赤くなっていって。



「あ、あたし、三浦くんが好きなの!!つ…付き合って下さいっ!!」



その子はそう言うと、恥ずかしそうにパッと顔を俯かせた。


それを見て、俺も「うん、いいよ」と言いかける。

ちょうど別れたとこだったし。


…でも開きかけた口は言葉を発することなく、再び閉じた。