「…雪乃ちゃん、好き」


「え?」


「超好き。大好き」


「え、え?」



俺は赤い顔を見られないように、思いっきりその小さな体を抱きしめた。


愛しくて、愛しくて、大切な女の子。


その子はいとも簡単に俺を安心させて、喜ばせてくれる。



背中に感じる遠慮がちな細い腕。



二人でお互いを抱きしめたならば、


互いに赤く、頬を染めて。




俺は、優しく、そっと、唇を重ねたーーー。