恋愛相談は校舎裏で

顔を赤く染めて俯きながら、聞こえるかどうかの声で呟く雪乃ちゃん。


両手では俺の制服をギュッと握っている。



…今の、幻聴じゃない?


コレ、可愛すぎるんですけど。


俺、止まらなくなっちゃうよ?



「…じゃあ、もう一回」


「え………んっ…」



雪乃ちゃんの言葉を確かめたくて。


雪乃ちゃんの言葉を実感したくて。



俯く頬に手を添えて上を向かせると、

俺は、そのピンクに色づく唇を少し強引に塞いだ。