恋愛相談は校舎裏で

「な…なんで、いきなり……」


「……なんでだと思う?」



まだ驚いたままなのか、俺の質問には答えず、逆に質問される。


俺はそれをまた質問で返した。



だってさ、恥ずかしいじゃん。


猫にヤキモチ焼いたなんて。



雪乃ちゃんはこの至近距離に戸惑いながらも、必死に考えてる様子。



…うん、考えてくれるのは嬉しいんだけどね。



「…ねぇ…キス、イヤ?」



俺としては、こっちを考えてほしいんだ。