恋愛相談は校舎裏で

ピクリと跳ねる小さな体。


雪乃ちゃんが驚いて、緊張してるのがすぐ分かる。


だって体、ガッチガチに固まってんだもん。



唇を少し離して雪乃ちゃんを見れば、

顔を真っ赤にして、驚いた顔をしていて。



「な……なに、して……」


「……イヤ?」



顔は離さず、超至近距離で聞く。



これで“イヤ”なんて言われたら、俺、明日から生きていけないかもしれない。


(…でも)



ちゃんと聞きたいんだ。



雪乃ちゃんの声で。




雪乃ちゃんも、俺のこと想ってくれてるって



安心したいんだ。