「ううん。ないよ」
「…は?」
……何言ってんだこの人。
さらりと答える先輩に敬語も忘れ、思わず聞き返す。
「ただ、そんな体験をしたことあるってだけ」
先輩はそんなことを気にする様子もなく、淡々と続けた。
「つい期待しちゃうような素振りされてさ。ちょっと期待したのに、相手は俺のこと全然なんとも思ってないの」
「はぁ…。…それは悲しいですね」
私もご近所さんの飼い猫になつかれてると思ったら逃げられて悲しかったし。
なんとなくわかりますよ、その気持ち。
「……だよね~……ははは…」
先輩は頷く私を見ると、乾いた笑い声を出すと小さく溜め息をついた。
「…は?」
……何言ってんだこの人。
さらりと答える先輩に敬語も忘れ、思わず聞き返す。
「ただ、そんな体験をしたことあるってだけ」
先輩はそんなことを気にする様子もなく、淡々と続けた。
「つい期待しちゃうような素振りされてさ。ちょっと期待したのに、相手は俺のこと全然なんとも思ってないの」
「はぁ…。…それは悲しいですね」
私もご近所さんの飼い猫になつかれてると思ったら逃げられて悲しかったし。
なんとなくわかりますよ、その気持ち。
「……だよね~……ははは…」
先輩は頷く私を見ると、乾いた笑い声を出すと小さく溜め息をついた。

