恋愛相談は校舎裏で

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「今日は久しぶりの先輩の家ですね」


「うん…そだね」



あっという間にやってきた放課後。


俺の左にはしずくに会えるからか、いつもよりもご機嫌な雪乃ちゃん。


しかも、今日は俺があげたシュシュで髪を上にあげてて、真っ白なうなじが、惜し気もなくさらされてる。



あーもう。

そんなに嬉しそうに笑っちゃって…。

ちゃっかり俺があげたシュシュ、使ってくれちゃってるし。


…ほんと、可愛すぎ。



普段は無表情が多いのに、俺といるときはよく笑ってくれる。


でも、それでも、

しずくにはまだ敵わない。


自分の飼い猫に負けるだなんて嫌なカンジだけどね…。



なんとなく妬いてしまい、ギュッと雪乃ちゃんの右手を強く握る。


すると、雪乃ちゃんは少し驚きながらも、恥ずかしそうに、控えめに握り返してくれた。