恋愛相談は校舎裏で

「ほな、雪乃ちゃんから“キスして”って言われるまで待っといたらええやん?」


「……それ、何年待てばいいの?」



てか、何年待ってもそんなこと言われない気が…。


俺は溜め息をつくと、再び机に突っ伏した。



「俺どーしよ…。雪乃ちゃん、可愛すぎてもう限界」



雪乃ちゃんと付き合い始めてだいぶ経つ。


その間、キスした回数は数えるほど。

他の人はどうか知らないけど、俺にとってはかなり我慢してる。



…ほんと、俺ってば雪乃ちゃんにベタ惚れだ…。


「はぁ…」


視界を机でいっぱいにしながら嘆く。


すると、何かを考えていた恭介が「それじゃあ」と口を開いた。