「はぁぁぁ~……」


「なんや、夏輝。そのわざとらしい溜め息は」



机に突っ伏しながら溜め息をつく俺を、恭介が冷ややかな目で見る。


…つれないなぁ、もう。
こっちは真剣に考えてるっていうのに。



「いやぁ…あのさ?」


「おう」


「悩んでんの」


「…は?」



恭介の顔が怪訝なものへと変わる。


…そんな変なものでも見たような顔しないでよ。