「ちょっ……、夏輝先輩、危ないじゃないですか…!!」


「ねっ、これ見て!」




抱きつかれたせいで、ベンチの背もたれに思いっきりぶつかった背中。



…今、ベンチが後ろに倒れそうになりましたよ…。

ていうか、私のことはスルーですか…。



痛さに顔を歪ませながら背中をさすっていると、夏輝先輩は手に持っていたものを差し出す。