「あのね、雪乃ちゃん。」


「はい?」


「雪乃ちゃんは、自分で思ってるよりも可愛いから。他のやつらが気づいてないだけ。」


先輩はそう言うと、そっと私の髪をなでた。

それがすごく気持ちよくて自然と目を細める。



「そういう顔とか……禁止だよ」


「え?」



目を開けると優しく笑う先輩と目が合う。


「…なんでもない。相談の続き、聞いてくれる?」


「…はい」


小さく頷くと先輩は嬉しそうに微笑んだ。