「昨日からずっと夏輝が変やから、またなんかあったんかなーと思って、雪乃ちゃんの教室行ったんや」



「そしたらあったのは鞄だけで、本人はいなかったってね」



安西先輩の言葉を繋げるさゆり先輩。


にこっと笑うその笑顔と、初めてちゃんと聞いたその声からは、


やはり二人が兄妹、しかも双子であることを理解しがたい。



「…いつからいたの?」



宮崎先輩が安西先輩を若干睨みながら聞くと、安西先輩も睨み返し、

代わりにさゆり先輩がそれに答えた。