恋愛相談は校舎裏で

「……負けた」


「…はい?」


「あんたに負けた。完敗よ」


「…?」



何に負けたんだろう…?

ていうか、負けっていうなら、私の方が負けなんだけど……。



首を傾げて先輩を見ると、宮崎先輩は呆れた顔で私を見た。



「最初から無理だったのよ。三浦くんがあんたにそこまでするなんて思わなかったわ」


「え?」


「あーあ!今日もまた邪魔するためにあんたを呼んだのに、まさか負けを認めるなんて!」


「あの……?」



完全に泣き止み、上に腕を伸ばしながら叫ぶと、宮崎先輩はスッと立ち上がる。


それに習い、私も立ち上がると、宮崎先輩はフッと笑った。