恋愛相談は校舎裏で

「……」


「ほら、メイクが落ちちゃってますよ」



宮崎先輩は睨みつけるように私を見てから、メイクが気になるのか、少し控えめに自分の目元を拭いた。



「…なんなのあんた。なんで自分の邪魔した相手にハンカチなんか貸してるの」



ハンカチで目を押さえながら、先輩がボソッと言う。


なんでって……



「だって私、宮崎先輩に邪魔されてませんから…」


「…は?」