恋愛相談は校舎裏で

「……なによ、コレ」


「…よければ、使ってください」



宮崎先輩に差し出したハンカチ。


先輩は怪訝な顔をして私を見た。



「…なんで?」


「はい?」


「なんで私なんかに親切にしてるのよ、あんた」


「…親切なんかじゃないですよ?」


「……はぁ?」


「先輩が泣かれると、私が泣かしたみたいで嫌じゃないですか」



私はまだ何か言いたげな先輩を無視して、ハンカチを握らせる。