恋愛相談は校舎裏で

「あ、あの…、先輩、何のこと…」


「なんのことですって?そんなの、私が聞きたいわ!

首にそんな赤い痕つけといて…!!」



「へ…?」


怒りで顔を赤くし、叫ぶ先輩とは対照的に、私はポカーンと先輩を見つめる。



赤い痕?

そんなの、なかったはず…。



確認しようとも、この状態からはどうしようもなく、まず鏡もない。



わけが分からず、宮崎先輩を見つめると、それが悪かったのか、先輩はさらに顔を赤くした。