恋愛相談は校舎裏で

「…宮崎先輩…?」


「…とぼけてんじゃないわよ……」



どうしたのかと先輩の顔を覗き込もうとすると、

絞り出すような、低い声が聞こえて。



「あんた、三浦くんに何されたの!?答えなさいよ!」


「え…え…?」



ガッとものすごい力で肩を掴まれると、あの宮崎先輩とは思えない声で叫ばれる。


あまりの変貌に、呆気に取られて何も言えずにいると、

さらに肩に力がかかり、少し指がくい込んできて痛い。