恋愛相談は校舎裏で

「雪乃ちゃ…」


「先輩、ちゃんと相手を幸せにしてあげてくださいね。

それじゃ…」



先輩の言葉を遮って、握られていた腕から、力の弱くなった手を外す。



だって、もう無理。


これ以上ここにいたら、何を口走るかわからない。


それに、これ以上、思ってもいないことを言うのも無理。


いくら、日常を前みたいに戻せたって、


やっぱり先輩への気持ちはまだ消せない。


先輩を心から応援なんて、まだできない。