恋愛相談は校舎裏で

「先輩を避けたのは、これ以上、誤解を招かないため。

それと…何度も言うようですけど、先輩は何もしていません」


「………」


「…私の“話”は以上です」




最後は夏輝先輩の目を見て、きっぱりと言った。


先輩はただ私を見つめ続ける。



…早く、ここから抜け出したい。


気を緩めると、すぐに感情が爆発しそう。


さっきから、ずっと胸が痛い。


夏輝先輩に会えた喜びと、


先輩には彼女がいるという悲しみ。


いろんな感情が混ざって、心臓がドクドクと大きな音をたてる。


私の胸は、先輩のことだけでキャパオーバーだ。