「あの二人、内緒で付き合ってるの。三浦くんに彼女ができたなんて広まったら、周りの女子が黙ってないだろうから」
「だから内緒ね?」と唇に人差し指をあてる宮崎先輩。
それに私はただ呆然と、小さく頷く。
夏輝先輩はこちらに背を向けているため、顔は見えない。
どんな表情をしてるんだろう。
私に見せてくれたような笑顔でいるのかな。
それとも、まだ誰にも見せたことのない表情なのかな。
夏輝先輩は私と違って表情豊かだから。
嬉しくても、悲しくても、無表情でしかいられない私とは違うから。
「だから内緒ね?」と唇に人差し指をあてる宮崎先輩。
それに私はただ呆然と、小さく頷く。
夏輝先輩はこちらに背を向けているため、顔は見えない。
どんな表情をしてるんだろう。
私に見せてくれたような笑顔でいるのかな。
それとも、まだ誰にも見せたことのない表情なのかな。
夏輝先輩は私と違って表情豊かだから。
嬉しくても、悲しくても、無表情でしかいられない私とは違うから。

