恋愛相談は校舎裏で

「あの…それで話って……」


「…ここじゃ人の邪魔になるから、ちょっと移動しましょ?」



宮崎先輩はそう言うと、優しく私の手をとり、廊下を少し進んだところで止まる。


先輩は私の方へ振り返ると、手を握ったまま、申し訳なさそうな表情で私を見つめた。



「いきなりごめんね、放課後に呼び出したりなんかして…」



先輩にそう言われて、今日の昼休みを思い出す。



突如として現れた宮崎先輩に、

「話があるから放課後に図書室に来て」と言われた。


放課後に学校に残ることが少しだけ心に引っかかったけど、

断る理由もないため、私は二つ返事で了承した。


そして、今に至る。