恋愛相談は校舎裏で

自分の気持ちで、先輩の相談を途中放棄して。


相談のときは

好き勝手言って、バカ扱いして。


好きになってからは

勝手になんでも決めて。



きっと、ずっと前から好きだった。

好きになったら、ダメだったのに。



「…役にたたなくてすみませんでした。…それじゃ…」



先輩の顔を見ずに、背中を向ける。


あぁ…まただ。

先輩の返事を聞いてないのに、勝手に決めて、帰ろうとしてる。


「………っ」


地面に張り付いてるかのように重たい足をゆっくりと動かす。


そして、同じようにもう一歩……は、できなかった。