恋愛相談は校舎裏で

「雪乃ちゃん、夏輝のとこ行くで」


「え、あ…はい」



安西先輩は機嫌の悪そうな声で言うと、スタスタと歩いて行く。

慌てて鞄を持って追いかけると、夏輝先輩が私たちに気づいた。


「…あれ?恭介と…雪乃ちゃん?」



顔を上げて私たちの方を見た夏輝先輩は、どこか疲れたような表情をしている。



…まぁ10分以上…20分近くも告白されたら疲れるか…。



でもその表情も、安西先輩を見るとすぐに変わった。